切迫流産とは

妊娠初期(妊娠12週まで)の切迫流産について

妊娠初期~12週未満に起こる流産を「早期流産」と言い、流産の70%はこの時期(特に妊娠8週~10週)に発生しています。

早期流産の原因のほとんどは、染色体異常などのために受精卵が育たないことだと考えられています。
この場合、「切迫流産だから安静に」と言われてママがいくら頑張ったとしても、流産は避けられないことが多いです。

そうは言われてもご自分を責めてしまうお気持ち、本当によくわかります。
が、それでも私はあなたに言いたい。あなたのせいではありません!

切迫流産の原因 治療 責任

妊娠初期(妊娠12週まで)の切迫流産の症状は「出血」プラス「腹痛」です。
通常出血は少量で月経痛のような下腹部痛や腰痛を伴うことが多いですが、流産の可能性が高い時でも子宮口が開いてきたりお腹の張りを感じたりするような「出産・分娩」を連想させるような症状は見られないことが多いので注意が必要。

一方、胎児の頭殿長が1-5mmの時の流産率は7.2%、6-10mmの時は3.3%、11mm以上なら0.5%と報告されていて、胎児が大きくなればなるほど流産率が下がっています。
また、超音波で胎児心拍が確認された後は95%以上が妊娠を継続しているとも報告されていて、出血があったとしても胎児の心拍が確認できていて胎児が大きくなっていると認められているのなら、その流産率は決して高くないと考えることができると思います。(参考;新女性体系)

この時期の「流産と切迫流産」を見極めるのは大変に難しいことだとされています。
治療としては、出血があれば、安静にして様子をみるしかありません。

そして、赤ちゃんの生命力を信じて、赤ちゃんが自分で乗り越えてくれることを願うしかありません

つらいけど、本当にそれしかないんです。

赤ちゃんを信じて頑張って!

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妊娠13週~22週未満の切迫流産について

妊娠12週~22週未満に起こる流産を「後期流産」といいます。

早期流産が胎児の染色体異常が主な原因だった半面、後期流産の場合は母体側の原因が主となります。子宮筋腫や子宮奇形、膠原病などの自己免疫疾患、などが原因となり、子宮頚管無力症のケースも多いとされています。

症状としては、子宮の収縮(お腹の張り)や子宮口が開いてくる、出血や下腹部痛など、「出産・分娩」に似た症状が上げられます

この時期の治療は、安静と必要ならお薬の処方です。

感染が認められるようなら抗生剤の投与や膣洗浄などを行い、子宮の収縮(お腹の張り)が認められれば塩酸リトドリン(ズファジランなど)を処方されます。

子宮頸管無力症と分かっている場合には頸管縫合手術をすることもありますが、初めての妊娠でこの時期に無力症だと判断されるケースは極まれで、この手術ができるのは以前の妊娠で子宮頸管無力症と診察された方がほとんどです。
原因はどうあれ、今ママができるのは、しっかり安静を保って医師の指示に従うことしかありません。

切迫流産の治療法

切迫流産に限らず、切迫早産その他妊娠トラブルの治療法は、スバリ「安静」です。
どんな原因であろうと、安静にしなくてもいい妊娠トラブルはありません。

症状に応じてお薬も出されますが、「安静が第一の治療薬」であることには変わりなく、横になって安静にしていることで、出血が治まったり、お腹の張りが治まったり症状が軽快することが多いのです。

もちろん、原因によっては子宮口縫合手術など外科的な処置を施す場合もありますが、妊娠初期の段階でできる処置は多くありません。

この医療の進んだ時代に「それしかないの?!」と私もよく思ったものですが、本当に「安静」プラス「薬」で様子を見るしかないのが実情です。

私の主治医はよく「切迫流産・切迫早産は何をどうすればどこが治るっていうものじゃない。」と言っていました。
そして、「切迫流産・切迫早産の治療は、赤ちゃんを元気で産もうという強い意志をもって、根気良く寝てるしかない」とも言っていました。

その「寝ているだけ」ってのが一番辛いんですけどね

安静についれは、安静の目安をご覧ください。

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