絨毛膜羊膜炎とは

子宮の中で赤ちゃんが入っている袋(卵膜)は、一見して1枚の膜に見えますが実際は3枚の膜でできていて、外側(子宮壁側)から脱落膜、絨毛膜、羊膜と呼ばれています。
絨毛膜羊膜炎とは、この絨毛膜と羊膜が微生物(主に細菌)に感染して炎症状態にあることをいいます。

現在でも早産になる原因については不明な部分が多く存在します。
しかし、早産に至った胎盤を調べるとかなりの頻度で卵膜に炎症を認められる(絨毛膜羊膜炎になっている)ということが、最近になってわかってきま
した。

切迫の原因 絨毛膜炎

この事実から、絨毛膜羊膜炎が早産の原因として注目されるようになってきています。

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絨毛膜羊膜炎の原因

絨毛膜羊膜炎は、微生物が感染してまず膣炎や子宮頸管炎になり、それが拡大して銃網膜羊膜への感染につながります。
「細菌性膣炎のある女性では24~37週に早産する率が2.8倍。特に妊娠16週以内に細菌性膣炎のある女性では早産する率が5.5倍」という報告もあり、切迫早産と膣炎・頸管炎の関係も深いと考えられます。
絨毛膜・羊膜まで炎症が進んでいない場合でも、楽観はできません。

しかし、膣の中に微生物がいるというのはごく自然なことであり、本来、膣内・子宮頚管には細菌感染に対する防御機能が存在し子宮を守ってくれているものなのです。
これらの機能がなんらかの理由で働かなくなって、膣炎・子宮頚管炎にかかり、絨毛膜羊膜炎へと拡大してしまうことになっていると考えられます。

妊娠中のセックス(性行為)は膣炎・子宮頚管炎の原因となり、また絨毛膜羊膜炎を助長することになる可能性が指摘されています。
また、診察の際の内診で感染することも指摘されているので、内診は必要最小限にするべきとの意見も強いです。

そのほか、歯肉炎など母体のなんらかの炎症が影響すると考える説もあります。歯肉炎がある妊婦さんは、無い妊婦に比して早産率が7倍高いという報告も見られ、妊娠中の齲歯や歯肉炎の治療が言われています。

絨毛膜羊膜炎が引き起こす切迫早産の症状と治療

絨毛膜羊膜炎は、さまざまな早産の兆候を引き起こし、切迫早産の原因となります。
主な症状としては、子 style=”margin-top: 1em;”>自覚症状は、おりものの増加、お腹の張り(子宮収縮)がありますが、無症状のことも少なくありません。
血液検査や膣分泌物検査(膣を綿棒でこする)や羊水検査などで炎症の値が見られた場合に、「膣炎」「頸管炎」「絨毛膜羊膜炎」などと診断されることになります。

麺棒の検査は、まず、膣の中を麺棒でこすり、検査にまわします。
この麺棒検査が「陽性」であれば、膣内に炎症がある、つまり『膣炎・頸管炎』がある、ということです。
子宮頸管が短くなっている人にこの検査をすると、かなりの確率で炎症反応が見られるということでした。

私が第二子を妊娠・切迫で入院してた時は、切迫流産・早産で入院する人の多くがこの検査にひっかかっていました。
特に、子宮頸管長が短くなって入院してきた人にその確率が高かったです。

16週で頸管長19ミリの妊婦さんは、頸管炎が治癒して20週で退院。
私は22週で入院時は「陰性」だったものの入院中25週でなぜか「陽性」に。
それ以降は膣内にお薬入れる処置を2週間毎日して、2週間後にまた麺棒検査、というのを繰り返しました。

結果だけ言えば、頸管炎が治まって頸管長が伸びた人も入れば、頸管長は伸びたけど頸管炎は治まらなかったという人もいます。
頸管炎はないけれど、頸管長はめっちゃ短くなっている人もいましたし、私のように出産まで頸管炎は治まらなかったという人もいます。
頸管炎と頸管長の短さはかなり深い関係があるとは言えますが、絶対的な関係とまではいえないようです。

頸管炎はあくまでも頸管内だけ炎症がある、ということです。
ところが炎症が頸管内にとどまらず、子宮全体に炎症が広がると、『絨毛膜羊膜炎』という診断になります。
絨毛膜羊膜炎は、血液検査をして白血球の値が高くなっていることでわかります。

血液検査で白血球の値が高くなるほど炎症が広がっている場合、膣内のお薬だけでは対処できず、点滴で抗生物質を投与することになります。

加えて、子宮収縮など切迫早産の症状が現れた場合は子宮収縮抑制剤(「張り止め」のお薬参照)が処方され、安静を支持されることになります。